ActivePerl 5.28でCPANを使えるようにする

Microsoft Public Affiliate Program (JP)(マイクロソフトアフィリエイトプログラム)

ActivePerl 5.28でCPANが起動しない

新しいActivePerlを導入しようと思いまして、ActiveStateのサイトからバージョン5.28、Community Edition for Freeをダウンロードしてインストールしました

↓サイトの画面はこんな感じ

activeperl-cpan
ダウンロードしたActivePerlのインストール終了後、モジュール類をインストールしたくてCPANを起動しました(PPMが使えなくなったようです)

↓CPANでモジュールをインストールしようとしたところ

activeperl-cpan
動かない。

メッセージを読むと、どうやら Win32::Console module が足りてないようです。

足りていないことはわかりましたが、そもそもPPMもCPANも使えなかったら、

どうやってそのモジュールをいれるのだろう?

そのモジュール単体でダウンロードしてきてインストールするのだろうか?

きっと、そうなんだろうな、と、思いつつ、そんな面倒なActivePerlは不便だなぁ

と思い、ActivePerlのサイトを調べてみたら

初めから必要なモジュールが入ったビルドを作成してインストールできることがわかりました

ActiveStateでアカウントを作成する

欲しい構成のActivePerlをビルドするにはアカウントを作らなくてはなりません。

ActiveStateのトップページ右上に「Create Account」と書かれた箇所があるのでそこをクリックして、まずはアカウントを作成します

activeperl-cpanactiveperl-cpan
アカウント作成途中にActivePerl云々があって、

選んでおくとアカウント作成後のログイン画面で、「Your Projects 1」のようなものが出来上がっています。

必要モジュールを組み込み、ActivePerlのインストーラーをビルドする

「Your Projects 1」の左下に「Perl」と記載されていますが、おそらくこれが「あなたのPerlのプロジェクトなんですよ」ってことだと思います

その右側の「Configure」をクリックして必要なモジュールを含んだPerlのビルドを作成していきます

activeperl-cpan
「Add Packages」をクリックして入れておきたいモジュール類を選びます
activeperl-cpan
必要なモジュールを検索し、「Add」ボタンで追加していきます
activeperl-cpanactiveperl-cpan
ここで必要なモジュールを全部入れてしまえば、CPANを使わずに済むのでは?とも思いましたが、後から追加でモジュールを入れることもあるだろうと思うので、CPANを動かすためのビルドにしてみます。

とりあえず、

Win32-Console

dmake

Archive-Zip

を追加し、右上の「Commit Changes」をクリックします

activeperl-cpan
「Commit Changes」が「View Status」に変わるので、そこもクリックしてみます
activeperl-cpan
ビルドステイタスが「IN PROGRESS」となり、ビルドしているようです
activeperl-cpan
COMPLETE となり、必要なモジュールが初めからビルドされたActivePerl-5.28のインストーラーが作成されました

ダウンロードして、早速インストールしてみます

activeperl-cpan

ビルドしたActivePerlをインストールしてCPANを起動してみる

自分でビルドしたActivePerl-5.28をインストール後、コマンドプロントから

>cpan

とタイプしてみます

activeperl-cpan
起動しました!

試しになにかCPAN経由でモジュールをインストールしてみます

activeperl-cpan
各々、OKと表示されていて、うまくインストールできたようです

dmake — NOT OK と表示された場合

CPANでモジュールインストール時に

dmake — NOT OK と表示されてインストールできないことがあります

これの最良な改善策はきっと他にあるのでしょうが、

こんな感じでも回避できますよ、という案をひとつ。

metacpanの以下のサイトより、

https://metacpan.org/release/dmake

「dmake-4.12.2.2.zip」をダウンロードしてきます。

解凍するとこのようなフォルダ構成になっているので、

activeperl-cpanその中の、

dmake.exeをPATHの通っているどこかか、

C:\Perl64\bin、または

C:\Perl64\site\bin 等に手動でコピーします

(このdmake.exeが存在するディレクトリでcpanを実行すればよいので)

「startup」フォルダを、C:\Perl64\site\bin の配下へ手動コピー(このフォルダはこの場所)します。

自分はこれで、dmake.exe — NOT OK のエラーを回避できました

GCCが必要な場合

dmake だけではなく、GCCも必要なモジュールがあります

その際は MinGW – Minimalist GNU for Windows をインストールしておかないとエラーになります

MinGWをインストールしたら、インストールフォルダ配下にある mingw-w64.bat を実行して環境変数にPATHを追加しておきます

PPMも使おうと思えば使える

インストールパッケージをビルドするときに検索すると、”PPM”や”ActivePerl-PPM”など、PPMも追加することができます。

activeperl
activeperl
追加するとPPMが使えるようになることはなるのですが、

Repositoryがない、もしくは充実してないので使い物にならないのではないかという印象です

activeperl