OrthoLite®（オーソライト®）はインソール界のYKKか？！

OrthoLite®（オーソライト®）について

ブルゾンなどの服を買う時に、使用されているファスナーのメーカーを確認してから購入するかしないかを決めることはあまりないと思います。ある日ある時、あ、この服のファスナー、YKK製なんだぁ、なんて気付き、なぜかYKKの文字に少し安心する。みたいな。

シューズも、だいたい、メーカー名であったり、デザインであったり、目的別で選ぶのではないかと思います。

そしてある日ある時、このシューズのインソールって、なんかいいなぁ、なんて思ってよく見てみると、OrthoLite（オーソライト）という文字が書いてあったりします。

シューズの説明書きに、インソールには「オーソライト」採用なんて書かれている場合も最近はよく見ます。

でも実際のところOrthoLite（オーソライト）が何かよく知らなかったりします。

OrthoLite（オーソライト）は、グレン・バレット氏が1997年に創業した米国のインソールサプライヤーです。

アディダス、ニューバランス、アシックス等のリーディングメーカーを含む350以上のブランドに年間5億組以上のOrthoLiteを提供しています。

特徴と技術は、素材が「オープンセルPUフォーム」であること。

オープンセルPUフォームは簡単に言うとスポンジです。ウレタンの一種です。そこらじゅうで使われています。

セルというのはウレタンの中の気泡のことで、その気泡がそれぞれ独立して存在すると空気や水を通さないウレタンになり、防水パッキンやタイヤチューブなどに使用されます。

オープンセルというのは気泡同士が連続して繋がった状態のもので、ストローのように水や空気を通します。食器用のウレタンスポンジが代表的なものです。

そのオープンセルPUフォームを特許取得済みの製剤と製造でインソール用に最適化して作っているのがオーソライトインソールの画期的なところです。

特徴としては、

• 通気性が抜群によく、湿気を逃がす
• 洗濯機で洗える
• 軽量である
• クッション性が持続する（へたらない）
• 防臭性を持っている
• 廃棄物であるリサイクルゴムを5%使用しており、弾力性を高めると同時にエコである

インソールなぞ気にせず購入したスニーカーを履いていて、ん？なんかこのインソールいいぞ。とか思って見てみるとオーソライトだったりすることがあるので、やはり他とは違う感触と快適さがあります。

そんな感じで、自分の持っているニューバランスのインソールを出してみました

しっかりと「OrthoLite」の文字が入ってますね。

OrthoLiteロゴの文字が入っていなくても、インソールを裏返して、スポンジ部分に黒いポツポツが入っていたら、オーソライトの可能性が高いです。その黒いポツポツが配合されたリサイクルゴムの特徴です。

本国OrthoLiteのホームページに行くと、色々な種類のインソールが用意されていることがわかります

興味あるハイテク仕様のインソールもあって（ここまでくるとYKKの立ち位置とはかけ離れてきますね）興味深いですが、どうやら日本でこれらのインソールを単体で入手することは難しそうです。

それでも探せば単体で購入できるオーソライトインソールはあります

MERRELL メレル オーソライト　インソール

OrthoLiteの文字が表裏両方に刻印され、主張しています。

リサイクルゴムの特徴である黒いポツポツも見えますね。

メレル感が強いのと、インソール的にも、ごくごく普通のインソール形状なので、 メレルのジャングルモックのインソールがボロボロになったら交換品として購入する一品のような気がします。

MNX15というブランドのオーソライトインソールです。

Amazonで１２９０円で購入したものです。このインソールの形もオーソドックスですが、

前後厚み、実測で６ｍｍほどあるので、快適な柔らかクッションを感じることができます。

重さも２０ｇほどで軽量です。

反発性はあまりないのですが、通気性がよくてふかふか感があるので、ウォーキングシューズに使うと快適ではないでしょうか。