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ヒートファクトからピースフィットへ
2008年~2014年、あったか下着ヒート戦争で覇権を取れ!とユニクロのヒートテックに真っ向勝負を挑んでいたイオンのプライベートブランド、「トップバリュ」から発売されていたあったかインナーの名称は「ヒートファクト」でした。
こりゃ勝てんぞぉ、ヒートテックにはぁ、平和にいきましょうかぁ、と、2014年冬からはPEACE FIT(ピースフィット)に名称変更になってます。
2014年くらいからホントに自分もヒートテックばっかりになったのですが、ヒート戦争時代は実はヒートファクト派でしたね。その当時の着用レビューです。
ヒートファクトの保温素材はアクリルの中でも超極細の東洋紡のプレリール糸で、 綿の約3倍、ポリエステルの約2倍の吸水速度、 綿の約4倍、羊毛の約3倍の乾燥速度の吸水速乾性能をもつ繊維です。また、超極細繊維は非常にソフトで空気をたくさん含むので保温性に優れています。そのため常にドライで暖かさが持続します。
【トップバリュ】HEATFACT ヒートファクト 2008
ブランド:トップバリュ(イオン) 素材:アクリル50%・綿43%・ポリウレタン7% 重量:150g 価格:1280円 購入時期:2008年 |
安い割には、着てみて意外とその作りの完成度が高かったです。
9分丈程度の袖口はリブなしになっており、細く絞られているので、たるみがなくフィットします。
肩回りの縫い目も一応フラットシーム調に工夫されており、ストレッチ性もよく、体にちょうど良くフィットしますので、 特に袖などは上に重ねる服に影響の出ない作りになっています。
こういった仕様は高価格帯のスポーツアンダーにはよくあるのですが、 この価格帯のものではあまり見かけないように思います。(これからは必須かも。。)
気持ち程度の裏起毛のぶん、少しだけ厚みがあるかなと感じる薄手の生地はソフトで肌触りが良く快適です。
暖かさと吸湿発散性に関しては、やはり高機能のアウトドア用には少し劣ってしまいますね。
寒い場所に出ると、結構早めに冷えを感じ始めてしまいますので、 外でじっとしている場面などでは頼りない気がします。
あったか下着を選ぶときに敬遠されがちな綿混ですが、 ウォームビズや普段着であれば必要十分な暖かですし、値段も安いので満足できます。
個人的には、ぽかぽか陽気の日や、春秋など、発熱下着では暑すぎになってしまう場面、 暖房の効いた室内で薄着で過ごす時などに合うのではないかと思っていますが、 そうなると少し袖のフィットがきつく感じるかもしれませんね。 でもそのうち伸びてくると思うので、そうなったくらいがちょうどいいかもしれません。
価格帯的にユニクロのヒートテックと比べてしまうのですが、 リブなし袖というだけで、ヒートファクトの作りはほうが上のように思ってしまいます。
素材的に「アクリル・綿・ポリウレタン」のソフト感が良いような気がします。
2007年モデルのユニクロ ヒートテックプラスの「綿・ポリエステル・ポリウレタン」は少々固いんですよね。 そして2008年モデルのユニクロ ヒートテックの「アクリル・ポリエステル・レーヨン・ポリウレタン」は少々テロテロなんですよね、 ヒートファクトに比べると。
おそらくは比較するのであれば、この綿混の「保温・ストレッチ・裏起毛」版ではなく、 「アクリル80%・指定外繊維(アクリレート系)11%・ナイロン7%・ポリウレタン1%」の 「吸湿発熱・ストレッチ」版の方なのでしょうが、値段が\1,980と少し高くなってしまうので微妙です。
【トップバリュ】HEATFACT ヒートファクト ワッフル 2009
ブランド:トップバリュ(イオン) 素材:綿60%, アクリル38%, ポリウレタン2% 重量:165g 価格:1280円 購入時期:2009年 |
2008年シーズンの個人的なヒット作のひとつと言えば、
部屋着&パジャマとして大活躍した、ユニクロのヒートテック”ワッフル”。
今シーズンも一着欲しいと思っていて、発売を待っていたところ、今シーズンはヒートファクトシリーズにもワッフルが登場してました。
ヒートテックワッフルの素材と価格が、
【綿49%・ポリエステル44%・ポリウレタン7%】で、1,500円
ヒートファクトワッフルの素材と価格が、
【綿60%, アクリル38%, ポリウレタン2%】で、1,280円
綿ベースは部屋着、パジャマとして肌に優しくよろしいです。 ポリエステルとアクリルを比べるとアクリルの方が保温性があり柔らかいのですし、価格もヒートファクトの方が安かったのでこちらを購入しました。
早速の着てみた感じですが、10分丈の袖の長さはピッタリ、そしてきちんと袖が絞られています。
しっかりとしたアンダーウェアです。といってもアンダーなのでそれで正しいのですが、 ヒートテックのワッフルがダブついていたので(だからこそ長袖Tシャツとして重宝したわけですが)、 その違いは少々意外でした。
袖口はリブ袖になっていますが、袖本体と袖口の縫い目がフラットシームで しっかりと潰されており、このあたりのヒートファクトの作りはホントに良く出来ています。
わかりやすいように画像を載せてみます。
左のネイビー色がヒートファクトワッフルの裏地、右のカーキ色がヒートテックワッフルの裏地です。
ヒートファクトは袖口の縫い目がフラットで表裏どちらかわからないくらいですが、ヒートテックは縫い目がフラットではなく盛り上がっています。
袖の太さも一目瞭然で、ヒートファクトはピッタリフィット。 ヒートテックワッフルがピッタリフィットだった場合は、 袖口の縫い目が肌にゴロゴロしてしまいます。 運よく?ダブついているので気にはなりませんが。。
あとは、綿+アクリルの【ヒートファクト】のほうが柔らかくて気持ちいいです。
比べると、綿+ポリエステルの【ヒートテック】はザラッと固い感じです。
ということで、ヒートファクトワッフルはインナーウェアとして外にも着て行こうかと思ってます。
ワッフル生地は着心地がソフトで保温性も高いですし、見た目的にもそれほど下着っぽくないですし、 発熱ではないヒートファクトは秋口や春に、上に軽く羽織って、暑くなったらインナー一枚にもなれる便利な1枚になりそうです。
中途半端な気候の時には発熱素材はかえって快適ではないんですよね。
【トップバリュ】HEATFACT ヒートファクト 2010
メーカー:イオン 商品:TOPVALU(トップバリュ) ヒートファクト (クルーネックロングスリーブTシャツ(9分袖)) 素材:アクリル50%・綿30%・レーヨン15%・ポリウレタン5% 価格:1280円 |
ユニクロのヒートテックのライバル、イオンのヒートファクト。このシーズンは、なんだか、
「着心地や各部のフィット感などについて、計4万人のお客さま・従業員を対象にアンケートを実施し、結果をふまえて商品開発」
したそうです。
ファッション性も強化。レディスでは、レギンスを昨年の5倍に拡大、ボーダーやラメ入りなど54色柄を用意。 メンズでも、若い層をターゲットに迷彩色やチェック柄など24色柄を展開するなど、
気合、なかなか入っております。
メンズクルーネックでは、暖かさはそのままに、生地を10%軽量化したそうです。さらに消臭機能を追加。(え?なかったの!)価格も780円~1280円とユニクロよりリーズナブル。
メンズのレギンス(タイツ)で確認したのですが、縫い目がフラットになっていて、とても良さそうに見えました。(ちなみにヒートテックのタイツの縫い目はフラットではなく、盛り上がってます)。毎シーズン、ヒートファクトは良くできてるなぁと思う点がありますねぇ。
【トップバリュ】HEATFACT ヒートファクト 2011
メーカー:イオン 商品:TOPVALU(トップバリュ) ヒートファクト (クルーネックシャツ 9分袖) 素材:アクリル85%・ナイロン10%・ポリウレタン5% 価格:1280円 重量:140g 購入時期:2011年 |
このシーズンはヒートファクトがモデルチェンジして、昨シーズンまでの綿混インナーから、100%化繊品になりました。 ただ、ユニクロのヒートテック等の発熱インナー系とは違い、ほぼアクリルの保温インナーということで、 独自路線であるのは変わりないようです。
綿混からアクリルインナーに変わったことで、綿素材にありがちな、 ”寒いところでじっとしてると意外と早めにやってくる冷え感”がなくなり、 温もり感が持続するインナーになったのではないかと思います。綿混にもそれなりの利点(肌にやさしいなど)はありますけどね。。。
さて、ヒートテックと比べてみるとどうかと言うと、、
ヒートファクトのオフホワイト色は綿混みたいに黄ばんで見えますね。ヒートテックは真っ白できれいです。
生地はアクリル+ナイロンのヒートファクトのほうはふわっと柔らか、ポリエステルとレーヨンの入ったヒートテックはそれより硬めでツンとしてます。
暖かさのほうが微妙で、着用直後とか、じっとしている分にはアクリル保温インナーのヒートファクトのほうに分がありそうですが、 発熱機能が働く状況(体から程よい蒸気が?)になったらどうかな?という感じです。
あとは、これは以前からなんですが、ヒートファクトの袖はリブなしでピッタリフィット。ヒートテックはリブ袖です。 でも今シーズンモデルの身頃はヒートテックのほうがしっかりしている感じがします。 ヒートファクトのパッケージの裏にも「ポリウレタンは時間が経つにつれ劣化します」と書いてあるのですが、 この伸縮素材のポリウレタンが劣化しはじめたらヒートファクトのほうがはやくルーズになってしまいそうな感じです。