目次
2008年シーズン~【STYLE WARM (スタイルウォーム)】
ユニクロのヒートテックブームで始まった各社あったかインナーの大リリース大会。
イトーヨーカドーはソックス、タイツ、スパッツ、シャツなど、ラインナップ豊富で「STYLE WARM (スタイルウォーム)」という名前で参戦。
素材的には、代表的な9分袖丸首Tシャツを例にあげると、価格1,300円の【STYLE WARM】は、
【綿39%、ポリエステル35%、レーヨン17%、ポリウレタン9%】
となっていて、レーヨン素材が吸湿発熱と静電気防止、ポリエステルが吸汗速乾、フィット性を高めるためのポリウレタンと綿の構成になっています。
価格が2,500円の【STYLE WARM プレミアム】になると、
素材:【アクリル51%、ナイロン40%、アクリレート系繊維9%】
の化繊品となり、同じく吸湿発熱アンダーとなっています。
さらに価格が3,500円の【STYLE WARM プレミアム 厚地】となると、
素材:【ナイロン41%、ポリエステル27%、綿24%、アクリレート系繊維5%、アクリル2%、ポリウレタン1%】になります。
イトーヨーカドーと東洋紡の共同開発商品です。
あったか下着にはあまり用いられないナイロン素材がメインになっています。
ナイロンは1935年にアメリカのデュポン社により合成繊維としては最も早く開発され、1938年に商品化されました。
特徴としては、
- 耐久性・耐磨耗性が大きく、丈夫で皺がよりにくい。
- 絹に似た光沢があり、比重が軽い。
- 短所としては蒸れる、熱に弱い、吸湿性が悪い。
ナイロンはポリエステルに似た性能を持っていますが、両繊維の性能で大きく異なる点は、 ポリエステルはナイロンより固く、伸びも小さく、布にした場合にハリ・コシのある固い風合いになるが、 ナイロン布はソフトでしなやかとなります。
STYLE WARM プレミアム9分袖丸首Tシャツ
ブランド:STYLE WARM プレミアム 素材:アクリル51%・ナイロン40%・指定外繊維(アクリレート系繊維)9% 重量:120g 価格:2500円 購入時期:2009年 |
イトーヨーカドーと東洋紡の共同開発商品のあったか下着、【STYLE WARM プレミアム】の吸湿発熱あったか下着です。2000円に値下げされていたのと、素材的に興味があったので購入してしまいました。
アクリルの方かナイロンの方か、もしくはその両方かはわからないのですが、超細繊維糸という細い糸を使用しているようで、 非常にソフトでなめらか、軽くて肌触りがよく着心地がいいです。 化繊品の薄手ではありますが、意外としっかりとした着心地です。 レーヨンやポリエステルではなく、アクリル+ナイロンという組み合わせ は意外といいのではないかと勝手に思っています。
フィット感もよく、ポリウレタンによるストレッチ性ではないので、この点でも柔らかフィットで良いです。
暖かさのほうですが、結構暖かいです。
吸湿速乾性能はさておき、体の動きが少ない場面では、 冷感を感じやすい素材の入っていないこのようなソフトな化繊品のアンダーウェアがいいですね。 静電気は若干発生いたしますが。。
発熱素材はアクリレート系繊維だと思うのですが、東洋紡との共同開発ということなので、 東洋紡の発熱素材の【エクス】か、類似素材ではないかと推測してます。
暖かいですし、ソフトでなめらかな着心地でフィットしながら体の動きを妨げません。 この妨げなさのレベルが非常に高くて着心地が最高に快適です。
袖口がリブなしになっていて細めにフィットするように作られているのも大変良いです。
また、日本製であることもひとつの売りのようですね。
なかなかいいものだと思います。
2009年シーズン~【POWER WARM (パワーウォーム)】
【スタイルウォーム】から【パワーウォーム】に名称が変更。
キャッチフレーズは、「5つのパワーで、さらに快適!あたたかい。」
1、カラダが温まる~身体の水分を吸収して発熱する、レーヨン繊維。
2、ヒンヤリしない~ソフトなアクリル繊維で、着た瞬間から暖か。
3、パチパチしない~静電気防止加工で、不快なパチパチをカット。
4、さらっと快適~汗を速乾!さらっとした肌さわりのコンパクトヤーン使用。
5、動きやすい~しなやかに伸びて動きやすい、ポリウレタン繊維。
ということになってます。
名前も変わって変更された点も多いようです。
値段が、【POWER WARM】9分袖丸首シャツの販売価格が980円と、
昨シーズンの【STYLE WARM】最安値モデルの1,300円から安くなりました。
素材的にも、
昨シーズンの【綿39%,ポリエステル35%,レーヨン17%,ポリウレタン9%】から、
今シーズンは【綿51%,アクリル24%,レーヨン20%,ポリウレタン5%】へと変更になっています。
そして昨シーズンは「東洋紡」との共同開発商品、今シーズンは「東レ」との開発商品です。
女性用は、ほとんどが【アクリル50%,レーヨン45%,ポリウレタン5%】の構成になっていて、化繊品です。 ソフトで暖かそうな構成です。
価格が高くなるプレミアムシリーズは昨シーズンと同じく「東洋紡」との共同開発です。
昨シーズンより値段が安くなりましたが、素材的に変更はないようです。
2,500円だった【STYLE WARM プレミアム】は、1,980円の【パワーウォームプレミアム 発熱】へ、
3,500円だった【STYLE WARM プレミアム 厚地】は、2,980円の【パワーウォームプレミアム ストレッチ】へとなったみたいです。
2010年シーズン~【BODY HEATER ボディヒーター】
東レとの共同開発、イトーヨーカドー(セブン&アイ)PB品の発熱インナーです。
【素材:綿51%・アクリル24%・レーヨン20%・ポリウレタン5%】 価格:980円
【パワーウォーム】から、スタイル、カラーなどを充実させて、【ボディヒーター】へ名称変更しています。イトーヨーカドーPB品は毎年商品名が変わりますね。
綿が半分を占めるインナーウェアなので、化繊100%の【ヒートテック】などとは方向性が違う気がするインナーですが、 ユニクロも、これも、同じ「東レ共同開発」。どちらが売れても東レは儲かる感じですかね?
店頭売り場では、【ボディヒーター】が場所を占めて宣伝も大きいですが、今年もおすすめ品になるのは、売り場でひっそりと並んでいる、【ハイブリッドウォーム】ではないかと思います。
商品名:ハイブリッドウォーム
素材:ナイロン68%・アクリル22%・エクス10%
価格:1980円
熊本の歴史の長い工場で丁寧に縫ったという日本製”メイド・イン・ジャパン”で、 東洋紡の吸湿発熱糸「エクス」を採用したインナーです。
軽くて、柔らかくて、温かみがあって、レーヨンではない発熱素材で、ポリウレタンの入っていない自然なフィット感がいいです
2011年シーズン~【BODY HEATER ボディヒーター】
今シーズンの「ボディヒーター」のメイン商品は、
昨シーズン同様に東レ開発の綿混発熱インナーで、 素材に柔軟加工を施して肌触りの良く、なめらかな着心地になったそうです。
【素材:綿51%、アクリル25%、レーヨン19%、ポリウレタン5%】 価格:980円 (メンズ丸首長袖)となっています。
イオントップバリュの「ヒートファクト」が化繊品にモデルチェンジしたので、 肌にやさしい綿素材を求める方は値段も安いこちらが選択肢になるんでしょうかね。。
「ボディヒーター ウルトラライト」という新しいシリーズも登場してます。
【素材:アクリル75%、ポリプロピレン15%、ナイロン10%】 価格:1580円(メンズ丸首長袖)
こちらはグンゼの開発品で、特徴としては、軽量繊維ポリプロピレン混用、保温性、抗菌防臭加工、 乾燥が速い、日本の工場で生地から一貫産、ということです。
ポリプロピレンはあったか素材としてはそこそこ歴史があって、優秀なものなので興味をそそりますね。
ほぼ保温性の高い素材で占められている点も期待できますし、ポリウレタンが混紡されていないのもポイント高いですね。
2020年シーズン~【セブンプレミアムライフスタイル ボディヒーター】
東レ株式会社の開発素材を使用しているそうです
素材は、【レーヨン35%,ポリエステル30%,綿30%,ポリウレタン5%】
特徴としては、
- ムレにくく 暖かい
- 腕を上げても脇下がつっぱりにくい
- 体にフィットさせる脇下ライン
- 通気性が良く、ムレにくい素材
変わらず綿混の貴重なインナーです。化繊オンリーが厳しい肌にはヒートテックよりもこちらですかね