カンカ~砂漠人参と呼ばれて

滋養強壮、更年期障害に効果があるカンカは砂漠人参とも呼ばれてます。
ニクジュヨウ (肉蓯蓉)という名前もカンカのことです。

中央アジアのタクラマカン砂漠に生えるベニヤナギの根の部分に寄生する植物で、過酷な砂漠の環境で育つからすごい生命力がありますよ、だから凄いですよ、という事なんですが、同じ場所に生きる寄生元のベニヤナギがすごいじゃん、とも思いますが、そちらは特に強壮作用はないようです。

このカンカに関しては、国際カンカ研究会というものがあって、そこのホームページに詳しく書いてあるので、興味のある方はそちらに飛んでいただくのがよいかと思います

軽く抜粋させていただくと、

  • 有効成分「カンカノシド」に、抗酸化作用や血管拡張作用がある
  • アクテオシド、エキナコシドというポリフェノールが含まれており、これらは強力な抗酸化作用がある
  • アンチエイジング、更年期障害改善効果がある
  • アルツハイマー、認知症改善に効果がある
  • 抗疲労作用、肝保護作用、性機能増強作用がある

ということです。

カンカは、あの有名な薬用養命酒に肉蓯蓉の名前ではいっています

養命酒製造株式会社では「カンカ」というサプリメントまで販売しています

すんごい高いですね。高価です。
そして若干のクレーム。「砂漠人参 カンカ」という名前なのに、カンカ以外に、高麗人参もエゾウコギも入っています。エゾウコギに至ってはカンカと同量入っています。
サプリメントとしては強力な配合でしょうが、これでは飲んで効果があってもカンカの効果なのかそれ以外の効果なのかわかないんじゃないかと思いますね。
ましてやエゾウコギは数週間飲んだら休息期間を入れるという飲み方が推奨されているハーブですからね。

そんな理由からも自分はアメリカ製のサプリメントを愛用しているんですね。
素材単体のサプリメントが多くて、含有量も高いです。にもかかわらず値段は安いですから。
(そのぶん、カプセルも大きくて最初は喉につまってしまうのではないかと思います)
アメリカでは医療費が高いのでサプリメント需要も多く、FDAという機関でサプリメントの品質管理がされており、メーカーは安全保障の義務を負っているという環境もあります。

製品も何が混ざっているかわからない錠剤ではなく、植物由来のカプセル製が多いのも安心感があります。
日本では逆に医療費が安いので、サプリメントは贅沢品の食品みたいな立ち位置なのかもしれません。

日本と中国あたりでの高評価の割に、この「カンカ」はアメリカのメーカーではあんまり見かけないんですよね。ハーブとかは地域性とかありますし、貿易取引的なものもあるんでしょうね、きっと。

そんな理由もあって、カンカを常用してはいないのですが、以前に国内メーカーのカンカを購入して飲んでいたことがあります。

飲んでみた感想は、

なんか血行が良くなって身体があったかくなったかなぁという印象です。
この記事を書くにあたって初めて、有効成分「カンカノシド」に血管拡張作用があることを知ったので、そういう事だったのかなぁと思っています
それ以外は特になかったです。
実際はあるのかもしれませんが、継続したいモチベーションを抱かせるほどの費用対効果を感じられなかっただけだと思います。

その他、Frontiers Mediaに抗うつ薬様作用があるよというレポートがあります。例によってネズミ相手の結果みたいですが。
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fphar.2018.00967/full