ゴツコラ~奇跡の不老不死薬が救うのはエコノミークラス症候群と妊娠線

ゴツコラの概要

ゴツコラ

別呼び名: ツボクサ/ブラーミ/ブラフミ/ゴツコーラ/センテラ/Centella asiatica/Gotu kola

セリ科の植物でインド、スリランカ、マダガスカル、中国、インドネシア、日本等、アジアの湿地帯に自生しています

南アフリカ、オーストラリア、アメリカ等でも見られる珍しくない植物です

◆食用、飲料として
パセリやニンジンと同じセリ科のゴツコラは、カルシウム、鉄、カリウム、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンB2等、ビタミンやミネラルが豊富な食材としてインド料理、インドネシア料理、マレーシア料理、ベトナム料理、タイ料理に使われています。ジュースやお茶などで飲まれてもいます。

◆薬用として
伝統的に中国、インドネシア、インドのアーユルヴェーダの医学で使用されてきた植物です。
ハンセン病や乾癬などの皮膚の治療、糖尿病、咳、白内障などの眼の治療、記憶力の改善、精神的疲労の改善などに使用されます。

近年、米国とヨーロッパでは、静脈瘤および慢性静脈不全、静脈瘤(静脈不全)につながる可能性のある火傷の治療などに使用されているようです。

インド、中国、韓国では化粧品に配合されることも多いです
日本でもセンテラ(ゴツコラ)配合のスキンケア商品やヘアケア商品を見かけます

ゴツコラの効果

ゴツコラには薬効のある植物に特徴的なトリテルペノイド化合物という抗酸化作用を持つ物質が含まれています。

その効果として言われているのは次の3つになります

◆皮膚創傷治癒、抗炎症、抗潰瘍

  • ゴツコラのトリテルペノイドはコラーゲン産生を増加させ、皮膚の結合組織の主成分の活性化を促す効果があるので創傷の治癒に有効で創傷や乾癬といった外傷の治療に用いられます。
  • 妊娠中や出産、体重の増減などでできてしまうストレッチマーク(妊娠線)の改善にもゴツコラの成分を含むクリームを使用すると効果があると言われています
  • 火傷の時に使用すると治癒までの時間が短くなるという検証結果もあります

◆血流改善

  • 血液循環を改善する効果と体液貯留を減少させる効果により、脚から心臓への血液循環が悪い(静脈不全)と起こる脚の腫れを軽減させます
  • エコノミークラス症候群を引き起こす静脈に形成される血栓の発生するリスクを下げる効果があります

◆抗不安作用と認知機能改善

  • 主にはマウスでの研究結果のようですが、不安を軽減しリラックスさせる抗不安効果を持っている可能性があり、抗うつ薬や鎮静剤、不眠症改善の薬の代替に使用できる期待を持たれています
  • 記憶を高める効果や認知機能を強化する効果があると言われており、インドネシアの病院で治療を受けた脳卒中後認知障害の患者に対してのゴツコラ投与で認知症の改善が見られたとのレポートがあります。
    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4908235/

ゴツコラの注意点

  • ゴツコラは肝機能に悪影響を及ぼす可能性があるので肝臓に病を持っている人は使用を避ける
  • 眠くなる薬や抗不安剤、不眠症改善の薬やハーブと同時に服用すると眠気を増長させる可能性がある
  • 利尿作用もあるため、利尿薬と服用すると、体が水分を失いすぎて、必要な電解質のバランスが崩れる可能性がある
  • 一部のゴツコラサプリには、6週間以上連続使用しないことを推奨しており、再服用する前に2週間の間隔を空ける必要があると記載

実際の服用感想

飲んで特に何かを感じることはないハーブサプリです

朝に飲んでも眠くなることもないですし、夜に飲んでも元気になることもないので、いつ飲んでも安心です。ただ長期に毎日飲むのは肝臓に良くないとのことなので、週に何度か、記憶力を高めたい朝か、リラックスして眠りたい夜に服用しています

インドのアーユルヴェーダ医学ではゴツコラは若返りの薬と呼ばれていたり、奇跡の不老不死薬と呼ばれていたりするので、漠然とそれらを期待して飲んでいます。